周りから下手くそ扱いされた私がボールを打たない1ヶ月間で全員見返した話
こんにちは!純です!
私はド下手くそでした。
「でも、全国出てるんでしょ?」
信じてもらえませんか?
チームでビリ番手だったこともあったし
「あいつとは組みたく無い」
「ペア変えて欲しい」
そう陰言われたことだってあります。
陰で言われているのって
言っている本人は
わからないと思っているのかもしれないけど
実際には私に聞こえてくるんですよね笑
陰で言われていただけではありません。
私の学校ではサインがあって
相手がフォールトしたら2ndレシーブ前に
自分が打つ番号を言うんですけど
私が番号を言うとペアが首を横に振って
番号を訂正して番号を言い直してくるんです
「違う。分かってないな。ここ打て」って。
乱打も私が入ると
みんな相手したく無いから
あからさまにコートに入らないんです
どうですか?
信じてもらえましたか?笑
あなたと同じスタート…
もしくはあなたよりヒドいかもしれませんね。
でもこれ本当に言われたし、やられたんです。
正直私は中学でも県でベスト4入った事もありましたし
強豪校に入っても
そこそこ渡り合えるのではないかと
思っていたんです。
ですが、現実は先に書いた通り。
基礎から違うしっかりやってきた人には
高校では通用しませんでした。
当時の私は
下手なのは事実だし
周りの子たちはみんな小学校から強いジュニアで
しっかり教えてもらっているし
と思って我慢の毎日でした。
そして私が高校1年の秋頃
来年時に入学してくる中学3年生が
続々と決まり練習に参加し始めました。
私が実際に戦って
勝ったことのある選手しかいませんでした。
ですが、その次期入学の中3生が
私の教えた配球や番号を全部無視するんです。
そして
「純さん今なら余裕で勝てそうです笑」
そう同期の子に話しているのが
聞こえてしまいました。
ここで私に火がつきました。
同期にも先輩にもバカにされ陰で下手くそ扱い。
遂に後輩にもバカにされて…
絶対に今バカにしている人全員見返してやる。
そう決心しました。
それはもうめちゃくちゃ頑張りました!
勝っている先輩の打っているコースを
そのまんまコピーして全く同じように打ったり
技術も磨こうと誰よりも朝練に早く行ったり
素振りだって毎日しました。
でも結果はダメでした。
周りからの目は変わらないし
なんなら前よりも酷かったです。
組んでた先輩にボールを渡しても
直接受け取ってくれなくなりました笑
ハイタッチだってしてくれないし、
ポイントごとの会話ももちろん無し。
ペア間は私が下手なせいでどんどん悪くなるし
もちろん結果だってよくて県2回戦負けとか。
最悪な地獄みたいな日々を過ごしました。
そんな中もっと最悪な事が起こりました。
怪我&インフルエンザで
1ヶ月
ボールが打てなくなりました。
もうオワリですよね笑
チームで一番下手なのに
周りがしっかり練習している中
私は練習が1ヶ月の間できなかったんです。
早い朝練や帰ってからのトレーニングで怪我し
睡眠時間も平均3時間程度しかなかったので
免疫も落ちていて熱が2週間下がらなくて
通学さえできずコートにもいけませんでした。
最悪ですよね。
努力が全部悪い方向に転がりました。
ですがそのボールが打てない1ヶ月間が
後に私の転機になりました。
神の1通
私はそう呼んでいるのですが
コーチからあるメールが来たんです。
そのメールの内容は
試合動画のURLいくつかと「これを見なさい」
と試合をみる上でのちょっとしたコツ
だけでした。
でもこれが私のテニス人生の
大きなきっかけの1つでした。
私はとにかくボールを打てない間
試合を見まくりました。
見まくったと言っても
体調がしんどかった2週間くらいは
1日15分〜20分程度です。
さらに体がしんどくなかった時も
他にやらなきゃいけない事がたくさんあったので
見れる日で1時間でした。
本調子とまでは行かないまでも
やっとボールが打てるようになった時
私は2週間寝込んでいたので
筋肉はほぼなくなっていました。
体が思うように動かなく、
ボールを打つ感覚も当然忘れ
まさに1からの状態でした。
しかし、
展開練習に入った時自分でもびっくりするほど
打つべきコースがはっきり分かるし
とにかく負けないんです。
打ち負かしたりとかではなく、
相手がなす術無し。と言う感じで
相手が思うように動いてくれるんです。
ボールを受け取ってくれなかったペアの先輩も
ポイント間で話してくれるようになったし
ボールも受け取ってくれるようになりました笑
そして「純こっち」と監督から言われて
レギュラーコートに移動。
レギュラーと一緒に練習できるようになりました!
流石にレギュラー県優勝当たり前レベルなので
私の思うようにはいきませんでした。
でも相手の対策に対して次の案がどんどん浮かんでくるし
対等に渡り合えるようになりました。
流石にまだ病み上がりで、負けない!
とは行かなかったのですが
確実に5割は点が取れていました。
技術の方も怪我が完治ではなかったので
全ての練習に参加できるわけではありませんでしたが
配球が理解できるようになってから
自分ができていないものがよく分かる様になるので
少ない練習時間の中で
習得すべき技術がはっきりしてきて
最短ルートで勝ちに近づけている確信
がありました。
それは間違いではなく徐々に結果に現れました。
まず変わったのは試合結果です。
前回大会県3位の人に4-1で勝ったり
県優勝、関東8、全国出場しました。
レギュラーにも入りました。
後からBの子に聞いたのですが
監督が私を選んだ理由として
「Bにも純より技術上手い奴が何人かいるが
純には展開力と発想力があって
格上に勝てる可能性が一番高いのは純だ。」
「よく見とけ」
と説明していたそうです。
これを聞いてるBの子たちが
私と乱打をしたがらなかったり
番号訂正してきた先輩だったので
心の中でめちゃくちゃガッツポーズしてました笑
他校の私より圧倒的に強い選手と戦うときも
普通に考えたらノーベンチでも相手が勝つのに
わざわざ本部から他校の監督が見にくる様になり
他校の先生や選手から
一目置かれているのがわかりました。
他の強豪校の先生からも
「なんでうちに来なかったんだよー」
と言っていただけたり
「来年の冬には〇〇(有望株)と組ませたい
と思ってるからそのつもりでよろしく」
と監督から言われたり。
その他にもたくさんあります。
後輩に配球を教える様に言われたり、
試合で私が打つたびに
「面白い!」と監督が呟いてたり…
中でも一番嬉しかったのは
展開練習や練習試合になると
私のことを見てるのが分かるんです!
入学前は私の教えたことを無視していた後輩も
「純さん、今なんであそこ打ったんですか?」
と質問してきてくれたりするようになりました。
下手くそ扱いされていた
地獄の様な日々から抜け出し
周りが私のことを
一目置いてくれている優越感(笑)
最高でした。
私は周りの目が一転した
あのボールが打てない1ヶ月間のことを思い返し
メールに書いてあった試合をみるコツと
私が実際にしてきた事をメソッド化しました。
ボールを打つ時間がなくても
1日15分取れればできる簡単なメソッドです。
でもそんなうまい話あっていいのか?
そう思い私の構築したメソッドを
他の人に試してもらいました。
試してもらったのは
骨折してしまって練習参加できなかった同期と
受験が重なった次期入学の中3生です。
同期とは帰りの電車で一緒に動画を見たり
部室で一緒に動画を見たりして
直接私が教えていきました。
中3生にはちょうど監督から
「配球教えてあげて」と言われていたので
月2回これる練習の時には同期の子と同じく
帰りの電車で一緒に動画を見て
後は見れる時だけでいいから
勉強の間に見て!と言って本人丸投げしました。
後から聞いたら
2〜3日に1回30分程度だけ見ていたそうです。
2人ともめちゃくちゃ良くなりました。
同期の子は怪我が長引いたので
自身が試合をすることはなかったのですが、
個人戦や遠征時などで監督が見切れない子の
コーチングを任されていましたし
実際にめちゃくちゃ周りから頼りにされて
際どい相手でも
しっかりコーチングで勝たせていました。
すごい…
中3生の方は
入っていきなり校内戦で3位になりました笑
ただ上手いだけで勝ち要素のない子
そういう印象の選手だね。
そうチーム内で話していたのですが、
配球を覚えて一気に変わりましたし
もうそういう評価をする人はいなくなりました。
私は度々上手いだけでは勝てない
技術意外の勝ち要素がたくさんある
と発信する事が多いのですが
一番必要なものは配球力だと考えています。
それを実現する技術は
あなたが今までやってきたものだけで
余るくらい事足りています。
バックが打てなくて全部回り込んでます。
いいんです。それでも。
前に出された時に何もできなくて。
チャンボあげさせて前に自ら行く様になります。
あとは1日15分の時間とこのメソッドがあれば
あなたの周りからの評価は変える事ができますし
あなた自身が自分を認める事ができ
テニスが本当に楽しくなります。
次変わるのはあなたです。